ヴァイオリンのアレグロ
ヴァイオリン曲で「アレグロ」といえば、フィオッコ作曲の「アレグロ」が、最初に出会う有名なものかもしれません。
この「フィオッコ作曲 アレグロ」は、最初から最後まで16分音符がいっぱいの、快活な曲です。
今、この曲に取り組んでいらっしゃるのは、Sさんです。
優しいきれいな音で弾かれています。
ところで、楽語の「アレグロ:Allegro」は「速く」です。
でもイタリア語のAllegroという言葉には、速度を表す意味がないそうです。
Allegroの、本来の意味は「陽気に」「楽しい」「明るい」です。
それが「明るくて楽しい気持ち」….快活でさっそうとした雰囲気…(ゆったりした感じというよりは)心地よいスピード感のあるイメージにつながったのかもしれません。
Allegroで大切なのは、軽さと速度感です。
「フィオッコ作曲 アレグロ」はテンポを速くしていくことを意識して、左指の運指に気をつけて練習します。
*最初の音d(レ)を出す時に次のg(ソ)も用意して押さえておく。
*押さえた下の指(4だったら3,2,1)は一緒に押さえる。
*置いておける指は離さない。
など。
その他、弓も
*ゆっくり練習する時も、弓幅(弓を使う長さ)は少なめにする。
*イントネーションをはっきりさせた方が良いところは「弓を弦にかませるようにして、音がでた瞬間抜く」ようにすると、「快活な」感じになります。
同じテンポ(速さ)で弾いていても、ちょっとした弾き方の工夫次第で、演奏の印象が変わってきます。
「明るく、楽しい」イメージの、Allegro。
ヴァイオリンの曲やエチュードに、よく出てくる Allegro。
「軽さ」と「速度感」をバランスよく演奏するのが大切です。ゆっくりテンポから、だんだん速くしていって、すべての音が聴こえるように練習しましょう☺
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