ヴァイオリンの弓は まっすぐに
「先日行った演奏会で、ヴァイオリニストの弓が、最初から最後まで一部足りとも滑らずまっすぐで、驚きました。」
というお話を聞きました。
弓はなぜ、まっすぐに弾くのでしょう?
ヴァイオリンは、弓で弦を摩擦して音を出す「擦弦楽器」です。
したがって、最も効率良く弦を摩擦するように動かすのが、一番良い弓の使い方ということになります。
実際に試してみるとわかることですが、弓の摩擦力で、効率良く弦を摩擦する方法は、決して弓が弦に対して斜めになるような動かし方ではありません。やはり弓を弦に対して直角にして、まっすぐに弾くしかありません。
ところが、この「直角を保つ」のは意外に難しく感じる方は多いようです。
弓を弦に対して直角に置いて、そのまままっすぐに弾くには、関節を柔らかく使って弾く事がポイントになります。まず弓元から弓の真ん中あたりまでは手首と肘、そこから弓先に行くにしたがって、さらに肩の関節を使うのです。(肩や腕に力が入っていたら関節の動きも固くなってしまいます)
人間の関節は非常に優れた仕組みになっていて、肩から肘、手首、そして指まで、全体のバランスを保ったまま、なめらかに動かすことができます。これを上手に活かす(機能を生かす)ことが大事です。
そのためには、弦と弓が接するところだけに注意を向けるのではなく、弓をまっすぐに弾く感覚に集中することです。そして、身体をそれに合わせるようにしていきます。
弓をまっすぐに動かしていると(滑るような雑音がなくなり)吸い付いた感じになります♪
関連記事
-
-
分数ヴァイオリンセット
今日は、朝から「弦楽器 山下」の店長さん、山下さんに当教室まで来てもらました。 …
-
-
僕のヴァイオリンは?
「お兄ちゃんがヴァイオリンを弾いていると『ぼくのヴァイオリンはどこなの?』と言う …
-
-
サマーコンサートに向けて 7
「昨日、家でお辞儀の仕方を練習してきました。」 と、H君のお母様。 H君は「村川 …
-
-
ヴァイオリンの弓の体操をする時は
当教室でも、ヴァイオリンを始められる方にオススメしている「弓の体操」。 今週はち …
-
-
ヴァイオリンを楽しみながら
なにごともそうですが、ヴァイオリンも最初が大切です。 せっかくヴァイオリンのレッ …
-
-
親子で、ヴァイオリン♫
「絶対音感教育」に続き、「弓の体操」を終えたMちゃん。 いつも、きちんとヴァイオ …
-
-
2歳半のヴァイオリン♪
「弓の体操から、やる!」 と元気よくレッスン室に入ってきたMちゃん。 Mちゃんは …
-
-
ひとりで弾こう
今回のレッスン、Hちゃんは頑張りました! 「ハタのおけいこ」 も、ピアノの音に集 …
-
-
小さい頃からヴァイオリンを
2012年に、「ピアニストの脳を科学する 超絶技巧のメカニズム」(春秋社)という …
-
-
一日二回のヴァイオリン練習♫
「今週は(H君は)毎日ヴァイオリンを自分でケースから出して 二回練習しました。」 …
- PREV
- ヴァイオリンのボーイング
- NEXT
- ヴァイオリンの弓の張り方