弓のスピードを使い分ける
当教室で多くの生徒さんたちが使用しているHAUCHARD(オシャール)の教本でも始めの頃に出てくる「ボーイング ヴァリエーション」練習。
3拍子を、二分音符+四分音符で弾く練習は、違うスピードのボーイングを交互に行うものです。
二分音符は、ゆっくりスピードで、しっかりめに。
四分音符は、速いスピードで、軽めに。
両方とも、腕が緊張(硬く)ならないようにすると、上手に流れるように弾けます。
Mちゃん、「HAUCHARD」37~40番の弓のスピードのヴァリエーションを練習中です♪
ある程度以上の曲になってくると、弓のスピードが同じな事は、ありません。
その時は、曲のフレーズを考えます。フレーズに必要な弓の長さによって、弓のスピードが決まるのです。
同じ弓の圧力でも、弓の速度により音色やダイナミックスに影響します。
ゆっくりした冒頭の「ショーソン作曲 ポエム」「ヴュータン作曲 コンチェルト第4番 第一楽章」「ヴィエニアフスキー作曲 コンチェルト第二番 第一楽章」…それぞれ弓のスピードはゆっくりでも、速度の変化、音色自体も、それぞれだいぶ違います。ただ、弓はあまりゆっくり過ぎると、音が立ち上がってきません。そのため、ある程度は弓のスピードが必要になります。
ヴァイオリンの演奏は、自分の気持ちと連動した弓の圧力とスピードによって音色もフレーズも、全て変わります。その日、その時、演奏する場所によっても、変わってきます。それを考えて弓のスピードを変えられるようになったら、上級者です!
Rさんが弾いている「ヴィエニアフスキー作曲 オベルタス」は、弓のスピードの変化の多い曲です。それを、大げさにすればするほど、曲がイキイキとしたものになる、そんな曲です。
関連記事
-
-
ヴァイオリン左指のトンネル
今日のレッスンでも、 「まだヴァイオリン弾く!」 と、Sちゃんはニコニコしながら …
-
-
クリスマスコンサート 7
いよいよ明日は「クリスマスコンサート」です♫ 出演予定の生徒さんたちは、今週もリ …
-
-
学校でヴァイオリン演奏
「学校のクラスでの『お楽しみ会』でヴァイオリンを弾くかもしれくて、曲は『ガボット …
-
-
ヴァイオリンが楽しく 1
「サマーコンサート」で「ウェーバー作曲 狩人の合唱」を弾いたS君。 …
-
-
ヴァイオリン練習頑張りました(^^)
「今回のYちゃんは、ヴァイオリンの練習を頑張りました!」 と笑顔のお母様。 Yち …
-
-
コンサートのリハーサル 3
今回の「スプリング・コンサート」が、発表会デビューのMちゃん。 ヴァイオリンを当 …
-
-
クリスマスコンサートに向けて 1
クリスマスコンサートに演奏する曲を決めたHちゃんは、レッスンの時もいつもより張り …
-
-
ヴァイオリンの置き方
ヴァイオリンを置く場合、皆様はどこにどうしますか? レッスン中に、ちょっと楽器を …
-
-
サマーコンサートを終えて 2
「カエルのうた」をレッスンの時より ずっと立派な音色で弾けたYちゃん。お母様のピ …
-
-
自分でチューニング
前回の体験レッスンの時は「調弦はしたことがありません。」と言っていたKちゃん。 …
- PREV
- 一時帰国にヴァイオリン
- NEXT
- ヴァイオリンのチューニング(調弦)に挑戦









